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析出硬化系ステンレス鋼
冷間加工に優れた析出硬化系ステンレス鋼 : SUS630-S、DSP1H
特長と用途
特長 | 固溶化熱処理状態における冷間加工性、被削性を大幅に向上させた鋼種です。 |
用途 | ボルト、シャフト、高強度ピン |
代表成分
大同鋼種 | 化学成分(mass%) | JIS類似鋼種 | ||||
C | Ni | Cr | Cu | 快削元素 | ||
SUS630-S | ULC | 4.5 | 16.0 | 3.0 | 添加 | SUS630 |
DSP1H | 0.02 | 6.5 | 13.0 | - | - | - |
特性
SUS630-S
- SUS630のJIS規格範囲内で成分を適正化し、固溶化熱処理状態における冷間加工性、被削性を向上させています。
- また圧縮特性は、SUS630より15~20%変形抵抗が低下しています。
- 析出硬化熱処理後の硬さ、耐食性は現状のSUS630同等です。
DSP1H
- ごく短時間の析出硬化熱処理で高硬度が得られます。
- 耐食性はSUS420J2以上、SUS630以下です。
- 冷間加工性は加工硬化性が少なく、コールドヘッダーも可能です。