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資源の効率的な利用と環境への貢献を図るために、大同特殊鋼では鉄クラップを再利用し、必要な合金成分を添加することによって特殊鋼を製造しています。

資源循環への取り組み

資源循環への取り組み

当社の生産システムは鉄スクラップを主体に原料の90%がリサイクル品です。鉄を余すことなく活用し、鉄源のクロースドループ化を実現します。

01鉄スクラップ

私たちが作る特殊鋼の主原料は、鉄スクラップ。自動車などの製造工程、使用済の鉄製品や建物などから日本国内で1年間に約39百万トンも発生します。鉄スクラップを特殊鋼に製品化することで環境負荷の低減に貢献しています。

02溶かす

アーク炉の中で、雷のような強い放電を行い、鉄スクラップを1600℃以上の高温で溶かします。この工程で、鉄スクラップに新しい命が吹き込まれます。

03精錬する

「精錬」という工程では、鉄スクラップに含まれる不純物をきれいに取り除きます。そして、マンガンやニッケル、クロムなどの合金を加え、鋼の成分を整えます。

04固める

液体状に溶けた鋼を冷やしながら固めるのが、「鋳造」と呼ばれる工程。「連続鋳造」という方法では、溶けた鋼を筒状の鋳型に注ぎ込んで少しずつ冷却し、固めながら鋼を連続的に引き出していきます。

05延ばす・鍛える

鋼材に「圧延」や「鍛造」を行い形を成形します。
「圧延」では、ローラーで大きな力を加えて鋼材を延ばし、大きさや形を整えます。
「鍛造」では 、刀鍛冶が鋼をたたいて刀を作る時のように、熱した鋼材をハンマーなどでプレスし、大きな力を加え、形を整えます。

06検査

鋼に含まれる成分や硬さは適切か、キズがないかなどを検査し、求められる基準をクリアした製品のみがお客さまの元に届けられます。

07出荷

完成した製品の輸送方法は、主にトレーラー、船舶、貨車の3種類。出荷先や製品の種類に応じて輸送方法が選ばれます。

08加工

主に棒鋼や線材の形で出荷された特殊鋼は、自動車や産業機械などのメーカーでエンジン部品や各種機械部品などに加工されます。自動車のギアやシャフト、ベアリングなどの部品に姿を変えます。

09製品化

自動車や航空機などの輸送機器、火力発電所の設備、パソコンなどの情報機器に、大同の特殊鋼が使われています。私たちの目に直接触れる機会は少ないですが、特殊鋼は暮らしや産業に欠かせない素材なのです。

10再生

製品として使用され、役目を終えた特殊鋼。しかし、その“人生”はまだまだ終わりません。鉄製品はリサイクルされ、鉄スクラップという資源に再生されます。新たに生命を吹き込まれた特殊鋼は、再び社会で活躍するのです。