文字のサイズ
代表取締役社長 清水 哲也 代表取締役社長 清水 哲也

この100年に一度と言われる大変革期において、未来に向けた大同特殊鋼グループの「挑戦と変革(Transforming)」の方向性をわかりやすく社内外に示し、その実現のための戦略を着実に進めていくことが、私の使命であると考えております。
変革のための経営方針を、4つ掲げます。

1. 成長市場の捕捉

電動化を中心とした自動車のCASE関連、半導体(製造装置)関連、グリーンエネルギー関連、航空・宇宙関連、および医療機器関連を成長市場として捉え、当社の高機能特殊鋼(高機能ステンレス鋼、高合金、磁石、軟磁性材料、チタン等)でその需要を捕捉してまいります。

2. 既存事業製品のトランジション・マネジメント

自動車の電動化により、主力製品であったエンジン・変速機向けの特殊鋼鋼材の需要は今後ピークアウトを迎えますが、「事業体質の強靭化」によりその価値の最大化を図り、安定供給を継続することで、自動車産業のトランジションを支えてまいります。 また、特殊鋼電炉メーカーである当社の「低CO2排出鋼材」という特徴を最大限に活かすことで、既存事業製品の価値の変革を成し遂げます。

3. カーボンニュートラル化の推進 
~Daido Carbon Neutral Challenge~

徹底した省エネの推進とCO2フリー電力の活用で、2030年度でのCO2排出量を2013年度対比で50%削減、2050年カーボンニュートラル実現を目指します。

4. モノづくりのための、ヒトづくり

多様な能力を結集し、モノづくりへの飽くなき追及を続ける企業集団を目指します。社員一人ひとりの価値を高めていくための人材投資を推進し、健康で安全な自己実現の場を創造します。

私たちの事業は素材産業として極めて裾野が広く、社会の変化とともにかたちを変え、人と社会の未来を支え続けると確信しております。大同特殊鋼グループのスローガンである“Beyond the Special”=「特殊を超える価値」へのチャレンジを続け、2030年のありたい姿『高機能特殊鋼を極め、「グリーン社会の実現」に貢献する』に向け、グループ一体の経営推進に努めてまいります。
今後とも、大同特殊鋼グループへのご支援とご指導を賜りますよう、よろしくお願い申しあげます。

2023年10月
代表取締役社長執行役員

社長サイン