現在の仕事内容と魅力を教えてください。
大同特殊鋼のエンジニアリング部門において、電気炉など自社の製鋼工場で使われる生産設備(プラント)の設計・製造を担当しています。さらに設計ノウハウをいかして国内外のメーカーへ設備の外販も行っています。取引先を訪問して設計に関する打ち合わせを行ったり、現地での工事・試運転に立ち会ったりするため、出張も多く、入社2年目くらいの若手が海外出張を経験することも珍しくありません。数あるプラントエンジニアリングメーカーの中でも、私たちの強みはユーザー目線の設計ができることです。大同特殊鋼は鉄鋼メーカーですので、私たちが設計した設備を実際に使い、使い勝手や現場での不具合などが直接フィードバックされます。客先からはなかなか知り得ない細かい情報も吸い上げることができ、より現場の要望に添った高い技術・ノウハウを有していると自負しています。最近では、設計ツールとして3DCADを積極的に活用し、製作段階、工事段階での不具合を事前に減らしていく取り組みも進めていて、実際に大きな成果を上げています。
大同特殊鋼に入社を決めた理由を教えてください。
大学で小規模なプラント設備を使用したバイオマス燃料の研究をしていたことで、環境問題やプラントの設計に興味を持っていました。特殊鋼は、その生産過程でスクラップを原料としており、資源リサイクルに貢献しているという点に惹かれました。さらに電気をはじめとした大量のエネルギーを消費する生産設備に着目し、設備設計という観点から環境負荷低減に関わる規模の大きな仕事がしてみたいと思ったのが大同特殊鋼を志望した理由です。また大学では、フィールドワークを中心に研究を進めていたので、現場で工夫しながらモノを造り上げていく工程は自分に合っていると思いました。今後、環境問題により貢献できる設備設計を実現させることは、大同特殊鋼としてもこれからの目標です。一つひとつの仕事から経験を重ね、いつか次世代が求める設備の設計に関わっていきたいです。
仕事で達成感が得られたエピソードを教えてください。
自分の設計した巨大な設備(大型設備では1,000t以上の物も)が動く瞬間を目にする時には大きな達成感が得られます。さらに、その設備の立上げが無事完了して、お客さんやプロジェクトメンバーと共に喜び合う瞬間は格別です。一方で、常に設計通り順調に進むことばかりではなく、設計段階でしっかり検討したつもりでも、現地工事や立上げの段階でトラブルが発生することがあります。例えば、ある製鋼設備の立上げの際、想定以上の高温(設備によっては1,000℃以上の高温にさらされることも)にさらされ、設備の一部分が損傷してしまったことがありました。製鋼設備は立上げが1日遅れると、莫大な損失が発生するため、早急な判断が求められる状況でした。そこで、まずは自分の目で現場の状況をしっかり確認し、必要な冷却方法、材料の選定、防熱構造等を再度見直し、設計者としての対策方針をまとめ、現場スタッフと共にそのトラブルを乗りきりました。その他にも、設計検討不足により設備どうしがぶつかってしまったり、構造上の問題で思うように動かなかったり、小さいものも数えればきりがありません。トラブルに対応している時は大変ですが、その苦労した経験を次の設計にいかすことができるようポジティブに取り組むことが大切だと考えています。
一日のスケジュール
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7:30
起床・朝食
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8:30
自宅を出る(時間をずらして、朝の渋滞を回避)
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9:00
出社・メールチェック
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9:30
設計業務(強度計算、図面チェックなど)
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11:00
打合せ(購入品仕様について)
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12:00
昼食
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13:00
CADによる設計検討
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16:00
社内ミーティング(設計仕様について)
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18:00
その他 デスク業務・ミーティング
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19:00
退社
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20:00
近くの温水プールで泳ぐ(マイペースで1~2km)
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21:30
プールを後にする
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22:00
帰宅・夕食・音楽鑑賞
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0:30
就寝