現在の仕事内容と魅力を教えてください。
私が所属する計測制御研究室では、作業者の技能に頼らなくても各工場で同じレベルの品質管理・検査を保つために、省人・自動化を目指した基礎研究を行っています。その中で、私は自動超音波探傷装置や形状計測技術の開発を担当しています。超音波を使った検査は非破壊検査と言われ、鋼材の内部の傷の有無を検査し、欠陥がないクリーンな鋼材であることを保証する検査です。鋼材の種類が増え、お客さまが求めるスペックが進化する中、私たちはまだ世に出ていないラボレベルの最新技術を使い、何度も実験・検証を重ねながらより高度な検査技術を研究しています。重要なのは、技術室や品質保証室を巻き込みながら、今、どんな検査技術が求められているのかというニーズを研究に反映させること。今後の海外展開も視野に入れ、高い品質が保てるように関係部署とチームになって取り組んでいます。
仕事で達成感が得られたエピソードを教えてください。
私の研究では、常に検討・比較が必要です。「こうしたらどうかな」「次はこのやり方をしてみよう」など、あらゆる視点から考察したアイディアからスタートし、検討が繰り返されます。超音波探傷では、探触子、探傷器、探傷方法など、それぞれの仕様があり膨大な組み合わせの中から比較し、最適な条件を見つけ出さなければなりません。入社3年目で新しいテーマを任されたとき、私はいくつものアイディアを出しながら最適化に挑戦しましたが、まだ知識も経験も乏しく、提案したアイディアの結果はすべて失敗…。大きな壁を感じました。そんな時、頼りになったのが先輩の存在でした。先輩からは「この方法はやってみたのか」など声をかけていただき、角度の違う視点から見直したことでヒントを得ることができ、考えが発展して、無事に解決できました。さらに、入社したばかりの頃は同期も頼りになる存在でした。大学で鋼材データに関わったことのない私は、どのパラメーターがどのように影響しているのかイメージできませんでしたが、詳しい同期が概要から勉強の仕方まで教えてくれました。今では逆に超音波探傷や形状計測の相談を受けることもあり、お互いの得意分野で協力し合うことで業務をスムーズにしています。
一日のスケジュール
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7:00
起床
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7:30
出勤(自動車通勤、約50分)
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8:20
出社(メールチェック)
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8:30
朝礼(スケジュール確認、安全関連の連絡)
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8:45
翌日以降の実験準備
(治具設計、製作依頼、部品手配) -
10:00
当日の実験準備
(事前安全確認、試験片・探傷器準備) -
10:30
実験
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12:00
昼食・野球練習(工場内グラウンド)
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13:00
実験
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16:00
打合せ
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17:00
デスク業務(実験データまとめ、議事録作成)
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19:00
退社
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20:00
帰宅・夕食・テレビ
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0:00
就寝