当社は、愛知県名古屋市内の築地テクノセンターおよび星崎工場の敷地において、工事に伴う土壌・地下水の調査を実施した結果、土壌汚染対策法指定基準の超過を確認したため、土壌汚染対策法に基づき2023年12月21日に名古屋市へ報告いたしました。
今後、市の指導に従い、適切な土壌・地下水汚染対策を実施してまいります。
なお、両事業所とも周辺で地下水を飲用していなければ健康被害のおそれはなく、両事業所敷地内で確認された土壌および地下水汚染による健康被害の報告は、現在のところありません。
また、両事業所とも既に、地下水汚染の拡散防止措置を取っております。
1.築地テクノセンター
(1)調査個所
名称:当社築地テクノセンター
住所:名古屋市港区竜宮町10番地 (敷地面積 143,797.33m2)
(2)調査結果
項目※1 | 汚染物質 | 基準超えの 濃度範囲 |
基準に対する 倍率 |
基準 | 超過地点数 /調査地点数※2 |
---|---|---|---|---|---|
土壌溶出量 調査 |
六価クロム 化合物 |
0.071mg/L | 1.4倍 | 0.05mg/L 以下 |
1/4 |
ふっ素及び その化合物 |
0.86~1.5mg/L | 1.1~1.9倍 | 0.8mg/L 以下 |
2/4 | |
地下水 | テトラクロ ロエチレン |
0.014~0.049mg/L | 1.4~4.9倍 | 0.01mg/L 以下 |
1/12 |
六価クロム | 0.030mg/L | 1.5倍 | 0.02mg/L 以下 |
2/12 | |
総水銀 | 0.0006~0.0015mg/L | 1.2~3.0倍 | 0.0005mg/L 以下 |
2/12 | |
鉛 | 0.011~0.17mg/L | 1.1~17倍 | 0.01mg/L 以下 |
10/12 | |
砒素 | 0.011~0.031mg/L | 1.1~3.1倍 | 0.01mg/L 以下 |
7/12 | |
ふっ素 | 0.9~2.9mg/L | 1.1~3.6倍 | 0.8mg/L 以下 |
12/12 |
※1 土壌溶出量は土壌に含まれる汚染物質が地下水に溶け出す量を示します。
※2 調査対象地における平面図上で、試料採取によって評価した地点数を示します。
(3)経緯
敷地内の駐車場整備に伴う土地の形質変更に伴い、土壌汚染対策法に基づく調査を行いました。
(4)汚染原因
敷地内で使用していた重金属等(ふっ素、六価クロム、鉛、テトラクロロエチレン)の使用によるものと推定されます。
その他の重金属類(水銀、砒素)は、過去に使用実績がなく、検出理由は特定できておりません。
(5)今後の対応
既に、地下水汚染の拡散防止措置を取っておりますが、さらに必要な追加対策等について、名古屋市の指導に従い、適切な土壌・地下水汚染対策を実施してまいります。
2.星崎工場
(1)調査個所
名称:当社星崎工場
住所:名古屋市南区大同町二丁目30番地 (敷地面積 320,892.85m2)
(2)調査結果
項目※1 | 汚染物質 | 基準超えの 濃度範囲 |
基準に対する 倍率 |
基準 | 超過地点数 /調査地点数※2 |
---|---|---|---|---|---|
土壌溶出量 調査 |
ふっ素及び その化合物 |
0.85~4.7mg/L | 1.1~5.9倍 | 0.8mg/L 以下 |
8/15 |
地下水 | クロロエチレン | 0.0044~0.029mg/L | 2.2~15倍 | 0.002mg/L 以下 |
4/58 |
1,2-ジクロロエタン | 0.0099mg/L | 2.5倍 | 0.004mg/L 以下 |
1/56 | |
1,2-ジクロロエチレン | 0.052~0.060mg/L | 1.3~1.5倍 | 0.04mg/L 以下 |
2/56 | |
ベンゼン | 0.011mg/L | 1.1倍 | 0.01mg/L 以下 |
1/56 | |
カドミウム及び その化合物 |
0.004~0.014mg/L | 1.3~4.7倍 | 0.003mg/L 以下 |
5/56 | |
六価クロム 化合物 |
0.06~51mg/L | 1.2~1000倍 | 0.05mg/L 以下 |
7/95 | |
シアン 化合物 |
0.1~330mg/L | - | 検出されな いこと |
14/95 | |
水銀及び その化合物 |
0.0008~0.2mg/L | 1.6~400倍 | 0.0005mg/L 以下 |
4/56 | |
セレン及び その化合物 |
0.012~0.028mg/L | 1.2~2.8倍 | 0.01mg/L 以下 |
4/59 | |
鉛及び その化合物 |
0.016~0.44mg/L | 1.6~44倍 | 0.01mg/L 以下 |
18/59 | |
砒素及び その化合物 |
0.011~0.10mg/L | 1.1~10倍 | 0.01mg/L 以下 |
12/56 | |
ふっ素及び その化合物 |
0.9~100mg/L | 1.1~130倍 | 0.8mg/L 以下 |
79/95 | |
ほう素及び その化合物 |
1.9mg/L | 1.9 倍 | 1mg/L 以下 |
1/59 |
※1 土壌溶出量は土壌に含まれる汚染物質が地下水に溶け出す量を示します。
※2 調査対象地における平面図上で、試料採取によって評価した地点数を示します。
(3)経緯
敷地内の事務所新築に伴う土地の形質変更に伴い、土壌汚染対策法に基づく調査を行いました。
(4)汚染原因
敷地内で使用していた重金属等(六価クロム、シアン、セレン、鉛、砒素、ふっ素、ほう素、ベンゼン)の使用によるものと推定されます。
その他の重金属等(カドミウム、水銀、クロロエチレン、1,2-ジクロロエタン、1,2-ジクロロエチレン)は、過去に使用実績がなく、検出理由は特定できておりません。
(5)今後の対応
既に、地下水汚染の拡散防止措置を取っておりますが、さらに必要な追加対策等について、名古屋市の指導に従い、適切な土壌・地下水汚染対策を実施してまいります。
以 上