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顧問 佐川眞人がエリザベス女王工学賞 授賞式に出席

大同特殊鋼株式会社の顧問である佐川眞人が2022年2月に受賞した、工学分野で国際的に優れた技術者を表彰する「エリザベス女王工学賞(Queen Elizabeth Prize for Engineering)」の授賞式が、10月12日にイギリス・ロンドンのバッキンガム宮殿で執り行われました。
授賞式では、佐川と2023年度の受賞者に、チャールズ国王陛下よりトロフィーが贈られました。
エリザベス女王工学賞は、画期的な技術革新により世界に多大な恩恵をもたらした個人またはグループを表彰するもので、2013年に創設され、2023年の表彰で7回目を迎えました。第5回までは2年に1度の表彰でしたが、技術革新の素晴らしさを認識する機会を増やすことを目的に2022年から毎年の表彰に変更されました。なお、受賞者には賞金50万ポンドとトロフィーが贈られます。
佐川の受賞は、クリーンな省エネ技術の実現に貢献する世界最強の永久磁石「ネオジム磁石」の発明、開発および世界的な商業化の功績が評価されたものです。佐川が発明したネオジム磁石は高出力・高効率が求められる電気自動車や風力発電機などのモーター、小型・軽量で強力な磁石が必要とされるロボットや自動化システム、家電などさまざまな分野において製品の高性能化に貢献しています。

チャールズ英国王(左)からたたえられる佐川眞人
チャールズ英国王(左)からたたえられる佐川眞人

トロフィーを贈られた佐川眞人
トロフィーを贈られた佐川眞人

顧問 佐川眞人のコメント

このような名誉ある賞を受賞できたことは大変光栄で、本当にうれしく思っております。
私は、希土類-コバルト磁石が最も強力な永久磁石で、磁石研究のほとんどが同磁石に集中していた1980年代初頭に、おそらく10年後には、コバルトの資源問題により、希土類と鉄をベースにした磁石が必要になるだろうと気が付きました。この気付きから希土類-鉄磁石の研究が始まり、ネオジム磁石の発見に至りました。発明から40年後の現在、ネオジム磁石は、この材料に携わったすべての人々のおかげで、エアコンなどの家電から電気自動車、風力発電機に至るまで、あらゆる場所で使用され、新しい製品を生み出すなど、重要な役割を果たしています。私の発明が機器の高効率化を通じて気候変動対策の重要な役割を果たしていると評価いただいたことを大変うれしく思います。

以 上